2016年台風10号岩手県水害
やまがた絆の架け橋ネットワーク代表早坂信一の現地レポートから
私は9月28日、29日の2日間、岩手県岩泉町の災害ボランティアセンターを通じて現地で活動を行いました。すでに発災から1ヶ月が経とうとしている時期にもかかわらず、被災家屋には大量の泥や土砂が堆積し、復旧作業は全くと言って良いほど進んでいないというのが印象です。
色んな要因があるのですが、道路の寸断が想像を絶する範囲で発生し復旧に時間がかかり、ニーズ調査に入れない地域もありました。
岩泉町自体、盛岡市から2時間の道のりを要するため、移動や運搬に時間がかかること、ボランティアや復旧作業員が宿泊する場所が限られており、人員不足が否めない事・・・。なかでもボランティアの不足は一般家屋の泥出しニーズなどの対応が進まない大きな原因だと思われます。
大きな敷地や家が多くしかも堆積している泥も相当な量があるため、一軒の家のニーズが完了するまで2~3日かかっている状況です。最初に訪問したお宅は床下に50cmの泥がたまっていましたが、床上にも最高で80cmたまっていたそうです。次に訪問したお宅は、高齢のおじいちゃんの一人暮らし、娘さんが嫁ぎ先から戻ってきた時だけボランティアを依頼して作業にあたっているのだそうです。
岩泉町は龍泉洞という国内随一の鍾乳洞のある風光明媚な土地です。是非皆さんのお力でこの自然豊かな山あいの町を復活させて下さい。
一人でも多くの方がボランティアとしてこの地を訪れて頂ける事を願っております。
特定非営利活動法人やまがた絆の架け橋ネットワーク 代表 早坂信一
岩泉町で活動する際は
2016年9月末時点の情報です。
- 盛岡からは国道455号線で2時間の道のり。盛岡市内に宿泊しての連日参加はちょっと厳しい。
- 岩泉町内に宿泊する場合、ボランティアセンターで準備した無料宿泊所か、龍泉洞青年旅行村でテント泊または車中泊と考えた方が良い。(宿泊施設は工事関係者や応援の行政職員などで一杯)
- 他地域から通う場合は宮古市内。場所によっては30~40分で行ける。
- 災害ボランティアセンターは8:30受け付け。混み合って並ぶような事はない。
- 汚れてもいい服装で。道具はすべて借りられるので、身の回りのものだけで可。ただし、昼食は必ず持参(災害ボラセンの向かい側がローソンなので、皆さんここで調達しているようです)
- 作業終了後は町内2カ所の温泉で入浴可(無料)
高速料金無料措置について (要申請)
台風10号に伴う被災地救援等のために使用する車両の取り扱いについて、高速料金無料措置が延長になりました。
延長期間は、平成28年11月30日までです。
【高速道路無料通行の手続き】期間延長と「証明書」申請窓口変更のお知らせ
「ボランティア活動登録兼確認書」発行の流れ 等は上記リンクをご参照ください。
なお、各ボランティアセンターで発行される受付番号の発行に1日~かかる場合がございますので、お急ぎの場合はご注意ください。
岩手県内の災害ボランティアセンター
現在岩手県内では3箇所のボランティアセンターが設置されています。
岩手県社会福祉協議会 -災害関連情報ページ- [wp-svg-icons icon=”new-tab” wrap=”i”]
岩泉市
社会福祉法人 岩泉町社会福祉協議会
岩泉町災害ボランティアセンターのご案内 [wp-svg-icons icon=”new-tab” wrap=”i”]
宮古市
宮古市社会福祉協議会 [wp-svg-icons icon=”new-tab” wrap=”i”]
[su_quote class=”f80″]支援活動及び宮古地域のニーズの減少が見られることから10月11日(火)まで募集しているボランティア活動を、10月以降土・日、祝日に限定して行うことにいたしましたので、お知らせいたします。[/su_quote]
久慈市
久慈市社会福祉協議会 [wp-svg-icons icon=”new-tab” wrap=”i”]
久慈市災害ボランティアセンター [wp-svg-icons icon=”new-tab” wrap=”i”]
[su_quote url=”http://www.kuji-shakyo.jp/” class=”f80″]■ 受付場所 久慈市災害ボランティアセンター (福祉の村・久慈市社会福祉協議会内) (久慈市旭町7-127-3)
■ 活動期間
10月1日(土)~10日(月・体育の日)
10月15日(土)~16日(日)
10月22日(土)~23日(日)
10月29日(土)~30日(日)※ボランティア活動を希望される方は、活動日の2日前までに事前予約をお願いします。[/su_quote]